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教授ゴルギアス

地方大学教授のぼやき.なおこの物語は事実に基づくフィクションである.

カテゴリー「雑感」の記事一覧

独立心に関するぼやき

独立とは自分にて自分の身を支配し他によりすがる心なきを言う。

みずから物事の理非を弁別して処置を誤ることなき者は、他人の智恵によらざる独立なり。

みずから心身を労して私立の活計をなす者は、他人の財によらざる独立なり。

人々この独立の心なくしてただ他人の力によりすがらんとのみせば、全国の人はみな、よりすがる人のみにてこれを引き受くる者はなかるべし。

                    福沢諭吉「学問のすゝめ」
その福沢が1万円札になっているというのも皮肉な話である.
独立の気力なき者は必ず人に依頼す、人に依頼する者は必ず人を恐る、人を恐るる者は必ず人に諛へつらうものなり。

常に人を恐れ人に諛う者はしだいにこれに慣れ、その面の皮、鉄のごとくなりて、恥ずべきを恥じず、論ずべきを論ぜず、人をさえ見ればただ腰を屈するのみ。

                    福沢諭吉「学問のすゝめ」

共同研究も考えなければいけないなあ.

協調を超えた場合はこれにあたる.


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豚的幸福

古米教授に会議が振り回されることが多い.

というか気を遣って会議の進行すらそれに歩調を合わせることは間々ある.

会議というのは早ければ早いほどよく,そういうことで時間が足りないのは議長の調整不足であると断じることはできる.

が,議長も忙しい.

事前調整できずにその会議で一緒に考えると言うことが多い.

その場合,思い込みの発言をずっと続ける方々により多くの被害を被ってきた.
迷亭から見ると主人の価値は強情を張っただけ下落したつもりであるが、主人から云うと強情を張っただけ迷亭よりえらくなったのである。

世の中にはこんな頓珍漢(とんちんかん)な事はままある。

強情さえ張り通せば勝った気でいるうちに、当人の人物としての相場は遥(はるか)に下落してしまう。

不思議な事に頑固の本人は死ぬまで自分は面目(めんぼく)を施こしたつもりかなにかで、その時以後人が軽蔑(けいべつ)して相手にしてくれないのだとは夢にも悟り得ない。

幸福なものである。

こんな幸福を豚的幸福と名づけるのだそうだ。

                 夏目漱石「吾輩は猫である」

#迷亭は小説の主人公の苦沙弥先生の友人である

で,まあ,発言の本人は周りの反応を気づきつつも自説にこだわっていたのかと思っていたが,この漱石のくだりを見て,豚的幸福に浸っていたのかと思った次第であった.

#古井武右衛門君という生徒さんが担任の苦沙弥先生に退学の相談に来るところなどもいろいろ考察できるが,これは読んでみて頂きたい.

・・・.

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Cross様,拍手コメントありがとうございます.あの白人学生の自信満々さはゆとり教育から来ていたんですね.日本の場合と一緒で空虚な自信は怨念に容易く変化するので,恐ろしくも感じます.トランプ大統領が強気に走ると支持率が上がるというのも少し怖いですね.いつもありがとうございます.

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なぜ教授本人が発表しないのか?

今回も国際会議に関する雑感.

昨日以下のようなことを書いた.

「実際に国際会議に連れて行ってみると,発表はぼろぼろで,質問には全く答えられず,こちらをすがるような瞳で見つめてくる.」

拍手コメントを頂いた.

このパターンでイギリス人が切れて,

「なぜ教授自身が発表しないのか?」

と詰め寄ったというのである.

#cross様,いつもありがとうございます.

そうよね.

日本の評判を落としているのはこうした教授よね.

まったく,こまったもんだわ.

と改めて思ったものである.

・・・・


同じ感覚に最近は到っている.

#遅いって

それで,9月に北米で行われる学会での学生さんの発表は取り下げて,自分のみ発表に行くことにした.

#最終のaccept前に取り下げたのでした.

講演時間は30分だし,階段教室の大会場での発表だ.

発表者の勉強量からして,発表はともかく,質問時にはこちらをすがるような瞳で見つめてくるのがみえて来た.

そうならない可能性にかけてみるほど俺は自信家じゃないんだ.



座長様には申し訳ないことをしたが,その分頑張るので許してください.

・・・・.


ポスターあたりで様子を見て,勉強量に応じて,オーラルを検討してみるぐらいにしたいとダメだな.

学生の教育を優先するのはいいが,会場からすれば迷惑な話である.

もちろん,学生さんには頑張ってほしい気持ちはかわらないんだけど.


ということで,研究はもちろんですが,英語の方もしっかり勉強しないと,研究が進みません.

さらなる努力を期待する次第であります.


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肩書きのこと

最近感じることを思うままに書く.

他意はない.

肩書きのことである.

過去の肩書きやキャリアのことばかり言う人に限って,仕事ができない傾向にあると言うこと.

面接採用などの時はそういう話を聞かざるを得ず,関心をしたりもしてみせるが,それが5年以上も前のことだったりすると,それを鵜呑みにしてはいけない.

10年前のことであるとすると,何か鳴っているぐらいに思って話を聞かないこと.

ましてや卒業後10年以上経つのに未だに出身大学のことを言っているようなものは使えないものが多い.


今回はこれらを痛感し,今後は心に彫り付けるために書いてみた.

いいおっさんになっても人を見抜けないものよ.

・・・・.

まだそうだろう.

お前の境遇ではそうだろう.

一體英雄豪傑が人を見るのに,話だの議論 などを聞いて知るのというトロッコイことでは世に処することができるものか.
                今泉鐸次郎,”河井継之助傳”pp.31

凡人は人の話を聞いても見抜くことができないものだ.

・・・・.


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福翁自伝

それゆえ緒方の書生が幾年勉強して何ほど偉い学者になっても,とんと実際の仕事に縁がない.

すなわち衣食に縁がない.

縁が無いから縁を求めるということにも思いよらぬので,しからば何のために苦学するかと言えばちょいと説明はない.

前途自分の体はどうなるであろうかと考えたこともなければ,名を求める気もない.

名を求めるどころか,蘭学書生といえば世間に悪く言われるばかりで,すでにやけに成っている.

ただ昼夜苦しんで難しい原書を読んでおもしろがっているようなもので,実に訳のわからぬ身の有様とは申しながら,一歩を進めて当時の書生の心の底を叩いてみれば,おのずから楽しみがある.

これを一言すればー西洋日進の書を読むことは日本国中の人に出来ないことだ,

自分たちの仲間に限ってこんなことができる,

貧乏をしても難渋をしても,粗衣粗食,一見見る影もない貧書生でありながら,智力思想の活発高尚なることは王侯貴人も眼下に見下すという気位で,ただむつかしければ面白い,

苦中有楽,苦即楽という境遇であったと思われる.

                            福翁自伝 pp.111-112


苦中楽の段階には至っているとは言いがたく,まだまだや.

皆さんよく頑張っておられる.


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プロフィール

HN:
Gorgias
性別:
男性
職業:
自然科学者
趣味:
歴史
自己紹介:
ある地方大学にて教員をしています
自然科学者ですが,趣味は歴史です
とはいえ,趣味はほとんど封印
雑用以外は研究に没頭する日々です...

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