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教授ゴルギアス

地方大学教授のぼやき.なおこの物語は事実に基づくフィクションである.

助教さんのこと

私がいる研究室は2名体制ではあるものの,分野も異なっていて,かつての講座制の雰囲気はない.

それぞれが論文を書くにしても連名にすることはない.

従って,競争的資金も一緒に出すことはないし,資金も別々に使っている.

ただ,私が外部資金が比較的ゆとりがある年は,学内で割り当てられた予算は助教さんに回してあげている.

一緒の研究室だなあと感じるのは 学生の居室が同じと言うことぐらい.


で,そろそろ連結をはずしたいと考えている.

が,問題が一つある....

助教さんが学位がないので,大学院の面倒を見る資格がないことだ.

だが,やはり自分の研究を進めるためには院生が必要なのだろう.

積極的に学生に大学院進学を勧めておられる.

院進学を勧めても主査はもちろん副査もできないから,全部こちらでお願いして回って,審査をしなければいけないのだ.

せめて副査ぐらい自分で探してお願いして欲しいものだが,頼みづらいのかなあ..

しばらく学位を取られるのを待ってみることにして,3年がたった.....


私の希望としては自分に近い分野の人を新たに入れたい考えもあるが,これは冷血すぎるかなあ..

  世の中には学位をちゃんと取られて,実績も上げられている方々がおられるのに,学位もないのにポストを持っている人がいるというのは,そんな方々からしてみれば青筋が浮き上がることだろう...

プライドは超一流だ.

私が赴任した第一日目にやってきて,

「先生の名前は聞いたことがありません.私の師匠も聞いたことがないと言っていましたが,私の分野の研究はどこでやっていたんですか?」

とぶしつけに聞かれたことは一生忘れない.

「いや,私はあなたの研究分野ではありませんよ.」

というと,「何でこの研究室に来たのか」と言うようなことを言っていた..

まあ,赴任すると同時に研究室名を換えてもよかったのだが,この甘さが後々の不幸になっている気がする.

坂本龍馬も言っている.
薄情の道、不人情の道、忘るゝ事勿れ。是を却而(かえつて)人の悦ぶ様にするを大智といふ。
 
そろそろ改革しなければ.

甘さがこれまですべて裏目に出てきている.

この甘さは逃げから来ている甘さだなあ...

ランバ・ラルも言っている.
うかつなのだよ.
 
大学側の評価がなぜか研究室単位で行われるので,スタッフ換えれば大分変わるのになあ....

こういうもどかしさを研究室を持っておらせる方々は大なり小なり持っておられるようだ.



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この記事へのコメント

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え・・・

その助教さんの一日目の台詞・・・すごいですね・・・。連結を外していいと思いますよ。それで院生が取れなくなって初めて、その助教さんもやっと自分の状況を認識することになるはずですし(そうならなくて逆恨みされる可能性も大ですが・・・難しいですね)。
  • from yoshi :
  • URL :
  • 2010/03/28 (22:10) :
  • Edit :
  • Res

無題

yoshiさん,コメント有り難うございます.

今週が山場ですね.

学科内でも逆風吹き荒そうですし・・・.

よく教授にしてくれたもんです.

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Gorgias
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職業:
自然科学者
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自己紹介:
ある地方大学にて教員をしています
自然科学者ですが,趣味は歴史です
とはいえ,趣味はほとんど封印
雑用以外は研究に没頭する日々です...

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